看護師として働き始めて周りを見た時、
と感じた方も多いでしょう。
実際、性格が悪い看護師って多い…ような気もします…(個人的に)。
職場での居心地が悪いと、せっかく看護の仕事をしていても楽しくありません。やる気も起きませんよね。
ですが看護師の人間関係の問題は、思ったより単純に解決することが多いです。
この記事を読むことで、
看護師で性格が悪いと思ってしまうのは、こういう理由なんだな~
本当に性格の悪い看護師とは、こういう関わりをしていけばいいんだな
といったことがわかります。
・なぜ看護師は性格が悪いように見えてしまうのか
・本当に性格の悪い看護師ってどんな人なのか
・性格の悪い看護師と関わっていく方法
などを、看護師である私が、職場での経験も踏まえて解説していきます。
もくじ
看護師は性格悪い!そう思われがちな理由って?
そもそもなぜ看護師は、性格が悪いと言われてしまいがちなのか。
その理由を知っていますか?
そこには、看護師特有の持つ職業イメージや、看護業界の状況が影響しています。
看護師は性格が悪い!と思われてしまう原因5つをまとめました。
1.忙しくて職場全体にピリピリしてる人が多いから
看護の職場は、患者さんの健康や命を守る現場です。
ピリピリと緊張感をもって仕事をすることが大切な現場。
それゆえ、忙しさも相まって、他者に気をつかう余裕がなくなったりもします。
その結果、ちょっとしたことでも言い方がきつくなってしまうケースは多いです。
言われる側としては、「え、なんか怒られてる?嫌われてる?」と、とらえてしまうこともありますよね。
ですが実は、職場環境からの疲れやストレスからきているだけのこともあるのです。
2.みんな自然と気が強くなっているから
看護師をやっていると、気が強くなってくる人って結構多いです。
それはなぜかというと、
医師をはじめ多職種で働く医療の現場では、看護師としての意見や行動を求められる場面が多いから。
そういった環境では、自分の考えをしっかりと持ち、主張を伝える能力が鍛えられます。
結果として看護師たちは、気を強く持つようになるのです。
また、様々な患者さんへの対応や、看護師特有の体育会系社会。
精神的にハードな職場で揉まれることも、気が強くなっていく要因の一つです。
3.女社会の人間関係でやっていく強さが必要だから
最近では男性看護師も増えてきましたが、それでもまだまだ女社会です。
女社会では、女性特有のマウンティングや、グループで固まる。噂話が生まれやすい…などの風潮がありますね。
そうした環境が、看護師は性格が悪いという印象を生み出しているのかも知れません。
しかしこれは女性社会に対する印象であって、すべての看護師がそうでありません!
4.看護師は白衣の天使的なイメージがあるから
もともとの看護師に対するイメージが先行する場合もあります。
「看護師は白衣の天使、どの人に対しても優しい」といったイメージがある場合もあるでしょう。
しかしそんなとき、きつい言い方や態度を示されると、
「え、そんなに厳しいの?」「看護師でも優しくないじゃないか」
と、ギャップが生まれます。
こうした出来事が、看護師は性格が悪いという印象に繋がってしまうこともあります。
5.命に関わる仕事では厳しい指導も必要だから
医療現場では一つのミスが、大きな事故や患者さんの命に直結してしまいます。
そんな現場では、時には厳しい指導が必要なのです。
普段は優しく気さくな先輩でも、仕事でのミスを指摘するときは人が変わったように厳しくなる人っていませんか?
「そこまできつい言い方しなくても」と感じた経験はよくあります。
そんなきつい態度に、性格が悪いのかなと感じてしまうことも…。
ですが、仕事に対する厳しい姿勢の表れであれば、それは同僚や後輩に対するやさしさの裏返しでもあるでしょう。
看護師は性格悪い人も居るけど、ほとんどはタフなだけ
看護師の性格が悪く見えてしまう理由について話してきました。
看護師は性格が悪いとクローズアップされてしまう背景には、
厳しい現場で看護師として働いていくために必要な術や、医療業界特有の環境…などが関わっているのですね。
しかしこれを言い換えれば、看護師というのは、精神的にも肉体的にも「タフ」な人といえるでしょう。
全員が悪い人、というわけではありません。
ガチで性格悪い看護師の9つの特徴
しかし一部には、看護師という気質ではなく、本当に性格が悪くて態度や行動が厳しくなっている看護師も実際います。
本当に性格の悪い看護師にはいくつかの特徴があります。
それは、その人の言動や態度にはっきりと表れていることも…。
ここから、「ガチで性格の悪い看護師の特徴」を9つご紹介していきます。
1.すぐ怒る割に自分に甘い
新人や後輩のミスに対してはとても厳しいのに、自分がしたミスはごまかそうとする人っていませんか?
特に中堅看護師・ベテラン看護師の中に多いような…。
先ほども、ミスに対して厳しい指導をすることは必要だとお話ししました。
ですがいつまでも昔のミスを持ち出したり、他の看護師に対して「あの子この前こんなミスしてたのよ」と言いふらしたりするのは、指導とは違いますよね。
これは性格の悪さからくることです。
ちなみに私も新人の頃にした、電子カルテの使い方の間違いを、何度も掘り返して指摘された経験があります。
こういう人に限って自分には甘いので、自分のミスは「そうだったっけ」と軽く受け流しがち。
先輩という立場ゆえに後輩からはあまり指摘が入らず、自分のミスにさえ気づいていないということもあるのです。
2.やってやった感を出してくる
例えば業務に関して後輩が褒められた時など、
「私も手伝ったからね」「指導したのは私」と、自分のおかげでできたという雰囲気を出してくる看護師もいます。
これはある種のマウンティングでもあると思いますが…素直に後輩の成長を褒められない、自分本位の看護師は本当に性格が悪いです。
こういう人の場合、失敗した時には逆に
「私は関わってない、教えたとおりにしなかったから」
と人のせいにしたり、切り捨てたりする傾向もあるので、注意が必要です。
3.先輩と後輩で接し方を変える
先輩と後輩によって接し方が変わる看護師もいます。
こういった看護師は、比較的若い看護師に多いといわれています。
先輩の前では人当たりのよい看護師ですが、後輩と二人きりになると無視したり、態度がきつくなったりします。
看護師社会で生きていく上で必要な知恵なのかもしれませんが、されている後輩にとってはつらい状況です。
こういう人に限って、先輩からの印象は良かったりしませんか?なので気づかれにくいことも。
私も1人の先輩にひどい当たられ方をしていたことがあります。ですがそういう人って、先輩には良い顔するんですよね…。
こういった性格の悪い先輩看護師に悩んだ時には、同じようにきつい態度を取られている同僚と一緒に、上司に相談に行くとよいでしょう。
ちなみにわたしはこれが辛くて、1年目で病棟を辞めました。

4.悪口や噂話ばかり言っている
ナースステーションやスタッフルームに入るやいなや、その場にいないスタッフの悪口や噂話を始める…という看護師が1人はいます。
「ねえ知ってる?」と声をかけてきたと思ったら、ノンストップで始まる悪口、噂話のオンパレード!
こういった人は、特定のターゲットを決めて話をすることで、自分のストレス解消をしているのでしょう。
ここで大事なのは、そういった悪口や噂話のなかで「そう思うでしょう?」などと同意を求められても、同調しないことです。
ごまかしてスルーしましょう。ここで同意してしまうと、あなたも悪口を言った仲間にされますし、いつかあなたがターゲットにされてしまうこともありえます。
5.患者さんのことは二の次で自己中心的
患者さんからナースコールがあっても「ちょっと待ってください」などと言って、絶対にすぐには対応しない看護師もいます。
そして、後輩に全て任せるという看護師!!
こういった看護師は、時には患者さんからのクレームに繋がったりします。
忙しい現場で、すぐに対応できないことはよくあるでしょう。しかしそれが毎回となると、患者さんにも辛い思いをさせることになりますよね。
患者さんに呼ばれても「今他の対応をしているのでできません」など理由をつけて、対応を断っている看護師を目撃することはありました。
もしくは、ナースコールやセンサーが鳴っても断固として無視!な先輩。全部後背にツケがまわってきますね。
患者さんの要望がある場合、その時に看護師に他の仕事があることは関係ありません…。
看護師というのは業務がたくさんある職業ですが、それでも自分中心で進めるのでなく、あくまでも患者さんのために動く意識を持つことが大切ですよね。
すべて患者さんを後回し、後輩に任せる…という看護師には注意した方が良いかもしれません。
6.医師と看護師以外を下に見る
医療の現場では、医師や看護師以外にも、薬剤師、管理栄養士、リハビリスタッフ、検査技師などが働いています。
その中で、医師と看護師が病院をまわしていると、立場を勘違いしている看護師がいます。
例えばリハビリスタッフがリハビリを開始しようとしても
「これからケアがあるから後にして」とか、検査の時間を病棟都合で変更しようとするなど…
他職種に対する態度があからさまにきついです。
多職種と連携していくチームワークが大事だということを忘れている看護師は、プライドが高く性格が悪い例でしょう。
環境は簡単に変えられません。あまりにもひどいお局様が居てストレス…なんて場合は、アドバイザーに相談してみましょう。
しっかり「今の職場を客観視」してもらえましたよ!
7.医師のような態度を取る
医師のように、病気や治療の知識が豊富で技術力もある看護師は、たまに「プチドクター」などと言われます。
こういった人の中には「自分はできる」と思っている人もいるようです。
看護師同士だけでなく、患者さんや研修医などに対しても、相手を見下すような態度をとることがあります。
その豊富な経験や知識を、うまく周りに共有してくれる看護師は親切ですよね。
ですがそうではなく、「当たり前でしょ」とか「そんなことも知らなかったの?」などと、自分の自慢に繋げるような看護師は、性格が悪いと言えるでしょう。
8.男性スタッフに女性らしさを見せる
人によって態度を変える例の中で、異性間でもあからさまに態度を変えるような看護師。このパターンは信用できないことが多いです。
例えば、スタッフルームで女性スタッフだけの時は悪口や噂話ばかりするのに、男性スタッフなどもいるとそんな話は一切しない。話口調が変わる。といった人です。
人によって態度を変える人は、言い換えれば裏表がある人なので、付き合う上では注意しましょう。
男性看護師は意外に辛い!その辛さはやっぱり人間関係?実際に聞いてみた
9.新人にいじめのような態度を取る
自分より弱い立場の新人に対して、常にきつい態度を取る看護師がいます。
仕事や先輩から受けるストレスの発散先が、新人になってしまう例は、見ていて性格悪いなと思ってしまいますね。
新人の頃はできないことが多くて当たり前です。
また入職当初は、その新人さんの性格や能力なども、これから知っていく段階ですよね。
そんな中
「あの新人、なんか暗いよね」とか、「もうこのくらいできて当たり前なのに」
など、始めから否定する思いやりのない言葉を、他の看護師に話したりするのです。
新人さんのあら捜し・いじめる態度をするより、これから病棟みんなで力を合わせて育てていこう、という意識を持ってほしいものですね。
【看護師必見】いじめられやすい看護師。実はこんな特徴があった…
看護師いじめの実態がヤバイ…いじめはなぜ起こる【早く逃げて】
性格悪い看護師との関わり方はどうするべき?
ガチで性格の悪い看護師が居る職場では、どう立ち回るのが一番良いのでしょうか。
気にしない!といわれても、気になるものは気になりますよね。
性格悪い看護師とうまく付き合うにはどうしたらいいか、考えてみました。
1.相手にせずに聞き流す・割り切る
相手が友達であれば、関わらなければ済む話ですよね。ですが仕事仲間となれば、どうしても付き合う必要が出てきます。
そこで大切なのが、割り切る気持ち。これができれば一番楽に仕事を進められるのではないでしょうか。
何か言われても、「あ、また言ってるよ」「かわいそうな人」くらいに思えれば、自分も疲れずに済みます。
自分が落ち着いて聞き流せる、これに越したことはありません。
2.同期や先輩などで信用できる人を作る
1人を狙って嫌な態度をしてくる看護師、いませんか?周りを巻き込んで、新人など1人を狙って陥れようとするタイプ。
こうした人に狙われると、非常につらい思いをしてしまいます。
ここで1人でも信用できる人が居れば、心の拠り所にもなります。また、良い相談相手にもなってくれるでしょう。
ただ、同期が1人もいない…といった環境の人はつらいかもしれません…。
それでも信頼できる先輩などが、1人でも居れば安心できます。
3.関わりを必要最低限にする
性格悪い看護師とは、とにかく「関わらない」が一番です。
とはいえ仕事をする上で、どうしても必要な関わりは生じますよね。
そこは割り切って、「事務的なやり取りしかしない」と心に決めておきましょう。
ダブルチェックや申し送りなど、必要最小限の関わりにします。
ただ、あからさまに避けていると勘付かれないように注意が必要ですね。
4.決して同じ人間にはならない
性格悪い看護師に嫌なことをされたからといって、同じこと・仕返しをするのはNGです…。
とはいえ、同じ環境に居ると「それが当たり前」になってしまいがち。
嫌な雰囲気の職場って、その影響か、なんか全員が性格悪そうに見えませんか…?
自分の芯を強く持ち、同じレベルの人間にならない!そう心に決めることが大切です。
5.もっと向いている雰囲気の職場に転職
あなたが働ける職場は1つだけではありません。
もっと他に向いている場所とか働き方ってあるんじゃないの…?と薄々感じている方は多いでしょう。
そんな場合は、とりあえず他の職場・働き方をサーチしてみることから始めましょう!
人間は先が見えない・目標がないと不安になりがち。しかし逃げ道を知っておくと、不思議と気を強く持てます。
私は忙しい中でハローワークに通うのは大変なので、転職サイトを利用していました。
転職サイトを使えば「希望に沿った求人」を代わりに調べてくれます。
とりあえずどんな職場があるの?私はどこで働ける?を知っておくだけで、「性格悪い看護師」から解放される1歩となります。
詳しくは下の項目でご紹介してます。
性格悪い看護師の少ない職場を見つけるなら、転職サイトを有効活用
人間関係に悩んでいるのなら、私は転職サイトを積極的に使うことをおすすめします。
「性格の悪い看護師が多くて悩まされています…」
そんな相談も、転職エージェントが親身になって聞いてくれたから。
話を聞いてもらったら、必ず転職しなくてはいけないの?と思いますよね。
ですが、そうじゃなくても大丈夫。悩み相談を聞いてもらう感覚でok。
「転職するべきか、しないべきか」は、プロに相談すべきだと思います。
性格悪い看護師の多い職場からは、さっさと解放されましょう!
この記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。